11月末にアスカルが関わったイベントを2つ、ご紹介させていただきます。
1つ目は、ガラスのワークショップです。
「ガラスフュージング」という(電気炉で板ガラスを熔かす)技法を使い、これからの時期にぴったりなクリスマスツリーを作ります。せっかく窯があるのでガラスのワークショップは何かやりたいね、と夏頃から言っていたものがやっと実現しました。
このワークショップは当工房の他に、日本橋のコミュニティスペース〈Flatto〉でも場所を提供いただきました。Flatto運営スタッフの方から「日本橋で働くワーカーさん向けに何かイベントができないか」とお話をいただいたことがきっかけです。
ワーカーさん向けということで、仕事終わりに参加しやすいよう夕方18時半〜の開催。冬のこの時間帯は三越前駅のイルミネーションも華やかでクリスマスムードが漂っています。
この駅のすぐそばに、Flattoはあります。登録無料のアプリ会員なら誰でも利用できて、お昼を食べにちょこっと寄れたり、習い事が開催されたり、ラウンジや貸しスタジオのあるおしゃれ空間です。
そして今回のワークショップでは講師をお迎えしました。
インスタグラムから当工房を知ってくださった コルデコガラス様( @coldeco.glass )です。
まだ知識や経験の少ないアスカルがかねてより窯の使用やガラスについて多くのアドバイスをいただいている、とてもお世話になっているガラス作家さまです。
ご自身でもワークショップを開催されているとのことで、当日も手際良く進めてくださいました。
さて、ガラスツリーの作り方はとてもシンプル。
ベースとなる三角形のガラス板の色(グリーンかクリア)を選び、あとは好きな色のガラスをバイキング形式で選び、自由に乗せていくだけです。
とは言え、このガラスの数々...!
これだけ綺麗な色が揃っていると、見ているだけで楽しくなってきます。 事前にイメージスケッチを描いて参加してくださった方もいたのですが、たくさんのガラスを前に悩まれておりました。その気持ち、よくわかります。
道具の使い方や難しいカットはこちらもお手伝いしつつ、ガラス用の接着剤で固定しながらデザインを決めてもらいます。
そして後日、出来上がったツリーは当工房の電気窯で焼成。
こちらは焼く前。ガラス板のパーツを乗せた状態なので、少し角のある見た目なのですが
焼成後は全体がくっつき一体化。角が取れてすこしだけゆるやかな表面になります。
丸いガラス玉はそのまま形を保っていていますが、この溶け具合は温度や設定によって変わってくるので、ちょうど良い焼成の設定はこれからも検討していきたいところ。
それにしても色とりどりの作品が並ぶと本当に素敵で、全部家に持って帰りたいくらいです。サンタとトナカイ、雪だるまがいるデザインも可愛い...!
木の台座&電池式キャンドルもセットでお渡しですのでお部屋を暗くして眺めるのも◎。
ちょうど今、窯で焼成が終わって作品の受け渡し期間なのですが、取りに来られる皆さん「わーすごい!綺麗!」と、とっても喜ばれています。
ガラス素材の魅力に加えて、コンパクトなので場所も取らず、毎年使えるだろう素敵なクリスマスアイテム作りとなりました。
コルデコガラスさま、Flattoのスタッフの方々、誠にありがとうございました!
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2つ目にご紹介するのは「 紙の遊園地 」というイベント。
以前メルマガで、紙専門の卸商社〈中庄株式会社〉さまのご紹介をさせていただきましたが、その創業239年、日本橋の老舗〈中庄〉さま × 全国各地でワクワクをカタチにするアート集団「アトリエヤマダ〉さまが開催する、日本橋エリアを盛り上げる3日間のイベントです。
こちらにアスカルも参加させていただきました。
▼〈中庄株式会社〉さまのご紹介の回
内容としては馬喰町〜小伝馬町付近のエリアでスタンプラリー形式となっており、今回は〈MADE in 日本橋〉を4会場のひとつとして場所提供。
子供が楽しめる企画が中心となっており、各会場ペイントできるダンボール迷路や、ドラム缶危機一髪、磁石のドミノ、中庄さんの和紙を使った作品などなど、様々な展示やワークショップがありました。
そしてアスカルで行うことになった催し物はこちら。
テーブルなど移動してスペースを確保したこの工房空間に
突如巨大な段ボールカーが出現しました!
この車にいろんな素材をペタペタ貼って、たくさんデコレーションをしてもらう、
【わくわく!巨大段ボールカーをデコっちゃお】という企画です。
段ボールカーはアトリエヤマダさま制作。車の中にはちょっとした迷路にもなっています。
貼り付ける素材は、中庄さまのカラフルな色紙や和紙、輸入紙、芯の入っていない鉛筆や梱包材など。これらは全て端材を利用したものです。
アスカルからも、石柄などのミスプリント、木片、アロマストーンや植木鉢の失敗作、割れてしまった型、壁紙の切れ端など、少量ながら端材・素材を提供。
だいぶアスカル色が強めですが、果たして子供達に使ってもらえるのか...
イベントは土日の2日間がメインとなりました。
何かとっかかりがないと子供たちも貼りずらいだろうということで、まっさらの車に少しだけスタッフが手を加えて来場者を待ちます。ヤマト糊を使うのはいつぶりでしょうか、匂いや手触りが懐かしいです。
そしてお昼頃からだんだんと来場者が増え、
アスカルの素材も手に取ってもらえています。
右下の女の子が張っているのは御影石のミスプリント...ピンクが下地になると石柄もキュートに見えてきますね。
途中、こちらで用意した石膏素材から白い粉の採集が始まり床が真っ白に!という一幕もありました(その後石膏素材はすぐに回収)。
手が白く汚れてしまうかな...という懸念はあったのですが、まさか擦り削り、粉を大量生成することに面白さを見出すとは。子供の発想力と素材への探究心、凄いです。
そんなこともありつつ、車の装飾グレードアップは進み...
完成したのがこちら!
前も後ろも中もとっても華やか、フロントも素材もりもりです。用意した素材もたくさん使ってくれています。3日間、来場者の方の合作です。
「紙の遊園地」ではお子さん連れのご家族がもちろん多かったのですが、中にはおひとりでいらしてデコレーションしていく方や、お子さん以上に無心で素材を貼り付けていくお母様も見受けられ、大人も楽しめる内容であったなと思います。
そして普段あまり出入りのない子供たちや一般の方にご来場いただき、この場所を知ってもらう貴重な機会となりました。今年初&地元の日本橋開催という素敵なイベントに関われたこと、中庄さま、アトリエヤマダさま、たくさんのご協力に改めて感謝いたします。
今後も工房利用の新しい可能性や、窯や設備・素材を使ったワークショップ、何か面白い企画など定期的に行っていければと思いますので、どうぞお楽しみに。
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ちなみにイベント終了後、段ボールカーはその日のうちにすぐ撤去されました。もったいないですが仕方なし...