ascal design にちにちデザイン談

デザイン活動をしながら日々思うことをスタッフやつながる仲間が気ままに綴ります

第90回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2020 / 第8回LIFE×DESIGN


 


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10月7・8・9日に東京ビッグサイトで開催された「第90回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2020」と「第8回LIFE×DESIGN」に行ってまいりました。
コロナの影響で軒並み展示会が中止や縮小になる中、久しぶりの展示会です。

 

展示会全体の印象はやはり「Withコロナ商品」が多くファッションマスクや抗菌マスクをはじめ、除菌・消臭スプレー、飛沫対策商品が目につきました。
また、おうち時間を楽しむための「グランピング商品」や「癒しの商品」が充実していました。

もう一つの特徴としてはエコバッグを扱っているメーカーが多く、全体的に来場者が少なめな中、エコバッグのブースは賑わっておりました。

 

私たちは毎回この展示会では主にグッズ系の視察を目的としております。
建材の仕事には直接は関係ないかもしれませんが、素材や形や色など何かしらのヒントがないかと思いながら見てまわっています。
様々なテイストの商品がありますが、特に職人さんや作家さんが作っている商品や大量生産品でもこだわりが感じられる美しい商品を見つけると非常にワクワクします。

例えば「わずか1〜2ミリの金属フレームを組み立てできている花器やオブジェ」
「玉子の紙製パックに使われる素材を使用した椅子やライトシェード」
片や繊細でシャープなフォルム、片やモッタリと温かみのあるフォルムの商品。
これらから受ける美しさの印象は真逆の要素を持っていますが、それぞれの中で素材や質感や量感そして色彩を含め緊張感のある絶妙なバランスが成立しています。
普段のデザインワークでほんのちょっとしたことでピタッと「決まる」瞬間がありますが、その決まった瞬間を見逃さないためにも自分が美しいと思うもの、いいなと思うものを見るのは大切な事なのではないかと思います。
また、商品への作り手の思いや開発過程などブースにいらっしゃる方々とお話しさせていただくことも、ものづくりにおいてとても勉強になります。

 

ギフト・ショーでもう一つの楽しみは「SOZAI展」のコーナーです。
これまでは日本の伝統工芸技術を使った素材が多かったのですが今回はタイからの出展が非常に興味深かったです。
こちらにはタイの伝統技術を使っているものの他、「エコ素材」で面白いものがありました。
1つ目は「リサイクルレザー」です。
革の縫製工場から出た端材を圧縮して成形したものです。
布製のものはよく見るのですが革製は素材のしっかりした感じが布製のものとは一味違う高級感を感じました。
あまりリサイクル感がなく、知らないで見るとこういうデザインなのかなという感じもします。
2つ目は「アップサイクル天然素材(コーヒー豆の殻)」です。
稲わらやコーヒー豆の殻を再生パルプと組合わせた素材で吸音や遮熱効果があるという事です。
色もカラフルですが全て天然由来のハーブから抽出されたものという事です。
近くで見ると結構コーヒー豆の殻がゴツゴツと見えて、面白い質感になっていました。

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左)リサイクルレザー 右)アップサイクル天然素材

 

また、実は今回、株式会社そらーるさんのブースにコラボレーションとしてアスカルの試作品をおいていただきました。

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左)コラボアートパネル 右)ソラールさん新製品コンテスト大賞トロフィー



株式会社そらーるさんはプリザーブドの苔「苔プリ」を開発している会社です。(花はよくありますが苔は珍しいと思います)
アスカルの3Dパネルを気に入っていただき壁面取り付けの花器的なイメージで「苔プリ」と共に展示していただきました。
後述で詳しくご説明いたしますが(「kata.ti」のご案内をご参照ください)弊社オリジナル商品のミニプランターともとても相性が良いように思います。
ちなみに株式会社そらーるさんの「苔プリ」は新製品コンテストで大賞を取られていました。

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今回のご紹介はほんのごく一部ですが、これからも展示会やメーカーショールーム見学の報告など続けていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。